こんにちは、ACSのまえだです!
実は僕、空手道場の館長もしております。
まだまだ修行の身ではありますが、僕が習っていた道場の館長が数年前から体調を崩し、その頃から「早く道場を継いで欲しい」と言われ続けていました。
もちろんまだまだ未熟なのでずっと断っていましたが、所属する連盟では5段から道場を持つことが許可されます。
そして5段合格したことを機に、改めて道場の理事が集まり館長の体調、思いと願いをくみ取りまだまだ錬士5段で未熟ではありますが、その道場を引き継ぐことになりました。
名前もそのまま以前の道場名でとお願いしたのですが、これまた真面目過ぎると言ってもいいほどの館長の性格で「自分の名前が残るのは、、、」ということで前田道場と名前を変えて引き継ぐことになりました。
空手の修行において意識すること
皆さんは空手と聞くとどのようなイメージでしょうか?
「強い」「ケンカが強い」などのイメージが先行してしまうかも知れません。
空手の修行をしていて思う事があります。
「強い」というイメージが僕の中にもそのイメージがまだあるようで、つい力で技を決めようとしてしまいます。
でも実はリラックスして、必要な筋肉だけで技を決める。
その技を決めるための手や腕、体の角度や力を入れる方向などが「技」になり、「力任せの技」とは全く違う結果を生み出します。
どうしても決めようとすると力んでしまうのですが、この「力まずに」「リラックスして」「必要なポイントだけで技を決める」ということ、これがとても大切なのですがこれまた非常に難しい。。。
だからこそ「千の稽古を鍛と言い、万の稽古を錬と言う。これこそが鍛錬」。
基礎的な、そして伝統的な稽古を繰り返し行っていくと、不思議なことにだんだんと今までよりも力まずにその技を決められるようになっていきます。
空手には「受け」という技があります。
相手が突いてきた時に攻撃をそのまま受けることなくかわしていく技ですが、その稽古をしていた時のことです。
師匠が「突いてきてごらん」と言いました。
僕がいくら強く、必死に突いても支障は軽々と力を入れずに僕の突きをかわしていきます。
師匠に力が入っていないことは僕も分かるのですが、あまりにも軽々と交わされるのにはただただ驚きました。
空手では10段が最高の段位となりますが、師匠は10段保持者。
力んでいないのですが、その受けるタイミング、受ける角度などがやはり10段は違う、、、と痛感した瞬間でした。
そして実は空手は「戦わない」ことが一番大切なんです。
磨いた技、鍛錬した技を一生使わないことこそ空手の神髄です。
残念ながら「日本の安全神話」もだいぶ崩れてきてしまいました。。。
本当に信じられない事件も起きてしまうようになってきました。
どうしても避けられない事態、大切な人の命を守らなくてはならない状況、そのような自分ではどうやってもコントロールできない状況の時だけこの技は使われるべきです。
自分の感情に任せて、自分の強さを誇示するため、ケンカに勝つためにこの技が使われることは決してあってはいけません。
剛柔流という流派で修行させていただいていますが、この流派の開祖、宮城長順先生の大切な言葉の一つに「人に打たれず、人打たず、ことなきを基とするなり」というものがあります。
そうです。
空手は平和を作り出すことが大切な真理であり、目標です。
自らの体を鍛え、心を鍛え、より人格を高めることこそ空手です。
前田道場の道場訓の最後は「平和を作り出すものとなる」です。
空手と音楽の共通点はリラックスすること
さて、、、ここまでお読みいただいて何か音楽との共通点を見つけられましたでしょうか?
どの楽器を演奏する時でも、そして歌を歌う時でも共通している大切なテクニックのポイント。それは「リラックス」です。
強い音、大きな音や声を出そうとするとつい力んでしまいますよね。
また演奏すること自体に力んでしまうことも多くあります。
(これはいまだに僕もそうです。だから今も修行中です。)
このリラックスはスポーツでも音楽でも本当に大切ですよね。
演奏する=筋肉を動かす。
筋肉を動かすことは全てリラックスして、「必要な力だけで」「的確な角度」「的確な動かし方」などが揃うと演奏パフォーマンス、空手やスポーツのパフォーマンスも抜群に上がります。
また勉強や仕事、日ごとの生活においても「心」「気持ち」がリラックスしていることは大切ですよね。
気持ちがリラックスしているのとしていないのでは、考え方や行動までにも影響を与え、全く違った結果を生み出していきます。
そう。
リラックスは人間にとって非常に大切なものであり、このリラックスしているところから様々な素晴らしいことが生まれてきます。
そして、平和な世界をつくるために
そしてもう一つ。
「平和」
これは僕個人の考え、意見ではありますが。。
音楽の究極の目的は「平和」だとずっと信じています。
そして音楽家の使命は「チャリティ」だとも思っています。
(このチャリティについてはまたいつかお話ししたいと思います)
平和を作り出す。
これは音楽が出来ることの大きな一つだと思います。
言語を超え、国境を越え、人種を超え、共にその瞬間を共有でき、共に感動し、共に温かい気持ちになれる音楽。
東日本大震災の避難所で、ある少女がトランペットで「上を向いて歩こう」を演奏しているシーンをテレビで見て、涙が流れました。。。
音楽は本当に心に直接届くものです。
そして心から思うことは、「プロでなければ」「うまくなければ」ならないということはないです。
「心がこもった音楽」「音楽が好きという人の音楽」はいつでも心に届き、感動を覚えます。元気をもらいます。
そして時には悲しみを分かち合い、涙を流し、それが心の浄化につながり心が再び元気になる。
純粋に音楽を愛する心があれば、音楽は輝きを持ちます!
音楽を愛する心があれば、その音楽が平和を届けてくれます!
空手家として、そして音楽家として本当に思う事。
リラックスの大切さ、そして平和を願う心。
音楽も空手も共通しています!
「自らのテクニックを鍛え、心が磨かれ、そして平和を作りだす。」これはまさしく音楽そのものだと思います。
練習が大変な時もありますよね。
でも、やはり音楽は素敵です。
素晴らしいです!
ぜひ少し休むことはあっても、音楽を続けてください!!
音楽最高!!
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音楽は一生の友だち!
次回は「ヨーロッパの空気」をお伝えいたしますので、お楽しみに!