こんにちは、ACSのまえだです!
「ハーレルヤ!ハーレルヤ!」というハレルヤコーラスは誰でも知っている曲だと思います。
荘厳ですよね。
このハレルヤコーラスは、ヘンデルが作曲した「メサイア」の中の曲の1つです。
文化の違いを感じる瞬間
日本の音楽大学では必ずと言っていいほど、ベートーヴェンの第九を歌います。
僕は昭和音楽大学を卒業したのですが、昭和音楽大学では第九ではなく、ヘンデル「メサイア」を歌っています。
大学では毎年12月にメサイアを歌うので、4年間メサイアを歌ってきました。
大学を卒業してからもこのメサイアと関わることが多かったのですが、その中でもひと際僕のメサイア経験の中でも印象的なことがありました。
あるメサイアを演奏する団体で合唱団の一員として歌うことを頼まれ、練習に行った時です。今でも覚えています。
僕の隣にいた黒人男性。
この「ハレルヤ」を歌う時に、足でリズムを感じ、と言うより足でリズムを叩きながら、体を動かしながら歌っていました。
この体全体で音楽を感じ、歌っている姿を見て、文化を感じました。黒人はリズム感が非常に優れています。
彼らの音楽は非常にリズミカルで、体全体で喜びや音楽を感じながら踊る姿をテレビなどで見たことがあると思いますが、本当にリズムをよく感じるのだと思います。
ハレルヤコーラスはそれまでも何度も歌ってきたり指揮をしたりしてきましたが、このようなリズムを感じながら歌う姿は初めて見ました。
「これこそ音楽だ!」と思いました。
音楽とは生き生きと演奏すること
「クラシックは静粛なものでなければならない」「クラシックは厳かなものでなければならない」という風潮があるように思いますが、クラシックが「クラシック」でなくまさしく今流行りの、という時代では私たちが「クラシック」と呼んでいる音楽は最先端のものであり、社交の場で使われたりもしました。
もちろん教会や宮殿などで厳かに使われることもありましたが、大衆音楽として盛り上がった曲もたくさんあるわけです。
多分日本でこの黒人の方がリズムを感じながらハレルヤを歌うと、場合によっては「静かに歌いましょう」など言われてしまうこともあるかもしれません。。。
でも、、、特に現代の日本のクラシック界で感じることは、「日本のクラシック」と時々感じざるを得ない気がします。。。
ヨーロッパの方々の演奏を見ると、同じクラシックでも生き生きと演奏している舞台を見る時、音楽仲間と「これがオペラだよね」「これが音楽だよね」と話しています。
心で、体で音楽を感じ、喜びを持って、生き生きと演奏する。そこに音楽が輝きを増すと思います。
いや、それこそ音楽だと思います。
あなたの音楽を見つけて欲しい
もちろん正確に演奏することは大切です。
正確な演奏に、より良い演奏に目も心も行き過ぎて、音楽を感じること、音楽を楽しむことを忘れてしまっていませんか?
初めに話した「ハレルヤコーラス」。
その育った文化背景で音楽の感じ方も変わってくると思います。もっと細かく言うと、人それぞれ感じ方が変わってくると思います。
そう、「あなたが感じている音楽、それこそが音楽!」だと思います。
「こうでなくてはいけない」という先入観やなんとなく固まったイメージがあると思います。もちろんそれもあなたの音楽です。
でももしそれとあなたが率直に感じている音楽に違いが少しでもあるのなら、純粋に感じている音楽を楽しんでいいと思います!
ピアノを弾く、歌を歌う、フルートを吹く、バイオリンを弾く。
その時に、「あなたの音楽」を演奏していただくことを願っています。
演奏するための基礎を勉強する時は、「ある程度の枠」の中でどうしても学んでいかないといけない部分もあります。
でも、常に「私の音楽」がそばにいて欲しいと思います。
ピアノが弾ける、歌が歌える、フルートが吹ける、バイオリンが弾ける。
本当に素敵なことですよ!!
素晴らしい音楽と出会って欲しい。そして音楽はあなたの一生の友だち。
1人でも多くの方と、この素晴らしい音楽を一緒に学んでいけることを願っています。
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音楽は一生の友だち!
次回は「ライブのオススメ(生の音楽を聞く)」をお伝えいたしますので、お楽しみに!